ユダヤ式記憶術

「ユダヤ式記憶術って実際どうなの?効果あるの?」

「よくあるイメージで記憶する記憶術じゃないの?」

 

という疑問にここでは答えていこうと思います。

 

僕自身、記憶術を3つ以上は試してきましたが確かに記憶という側面では非常に有効で効果はあります。

 

しかし、パパッっと覚える際には効果的ではあるものの・・・その知識の背景が必要なものや理解が必要なものについては効果としてはどうしても薄くなります。

 

その弱点まで補ったのが松平勝男さんの“ユダヤ式記憶術”です。

 

実際、この記憶術は正に一般的な記憶術の弱点を補ってくれています。

 

もちろんデメリットもあります。

 

なので、どの勉強法がいいですか?

 

と聞かれた際には

 

・これまでの勉強法に慣れてしまっている方

・理解して覚えるのが得意な方

・理解して覚える内容

 

ならばユダヤ式の記憶術を推奨しています。

 

実際に僕自身もこの勉強法を取り入れる事で年々覚えるのが楽になっていて、長期的にマスターしたい事がある場合には非常に役立っています。

 

しかし、あなたにとって必要なのかどうか?

 

はわからないと思うのでここではただ単にメリットだけでなく、ユダヤ式記憶術のデメリットを踏まえた上で判断できるような内容をお届けしていきます。

 

 

一般的な記憶術のやり方

 

世の中にはいろんな勉強法があって僕はそれらを網羅的に学んで実践をしてきました。

 

速読以外は今でも使ってます。

 

その中でも記憶術は速攻で記憶をするには非常に有効なツールだなと思ってます。

 

基本は難しくないですが応用をするのに結構時間は必要ですけどね。

 

右脳を活用した勉強法は効果的です。

 

・既に完璧に覚えているものを変換して覚えたり

・場所やストーリーを使ってエピソード記憶で覚えたり

・語呂や五感を刺激して覚えたり

 

などなど・・・。

 

例えば、僕たち昨日一夜漬けで覚えて勉強は忘れるけど
過去の恋愛体験や傷ついた経験はなかなか忘れない。

 

こういった脳の特徴を最大限活用し勉強に特化させたのが記憶術です。

 

1つ1つ意味を理解するのではなくとにかく脳に詰め込めて引き出せる状態にするのが記憶術です。

 

しかし、この一般的な記憶術には弱点があります。

 

 

通常の記憶術の弱点とは?

 

通常の記憶術の弱点・・それは「理解」せずにとにかく脳に詰め込んでしまうことです。

 

記憶術はあなたの覚えたいものを覚える。

 

ためにあるので、あなたが覚えたいものだけを記憶できる。

 

のですが、普通に記憶術を使って覚えても

 

「なぜ、それが必要なのか?」

「なぜ、それがおこったのか?」

「これは何のためにあるのか?」

「その背景は何なのか?」

「なぜそれが起こったのか?」

 

といった理解まではできないのです。

 

別にとりあえずこれだけ覚えておけばいいだろ!というものを覚えるときには記憶術は役立ちますが、理解を必要とするような勉強の場合は・・・覚え方を自分で工夫をしないといけません。

 

理解を必要とする勉強は

“周辺知識もセットに覚えて”“関連付ける”

必要がありますから。

 

しかし記憶術を使うととにかく記憶をしてしまうため、バラバラの記憶になってしまって理解ができなくなるのです。

 

わかりやすいかどうか微妙ですが・・・

ゴミ袋を寝室にしまっている状態

に近いです。

 

本来は、ごみ袋はキッチンにおいておくと使いやすいですね。

 

しかし、寝室にしまってしまうとキッチンで生ごみを捨てるときにゴミが満タンになってしまった時にわざわざ寝室にとりにいかなくてはいけません。

 

最初はどこにしまったのかも忘れてしまうでしょう。

更に料理や洗い物をする際の効率も悪くなってしまいます。

 

つまり記憶術というのは、とにかく無尽蔵に整理整頓せずに記憶ができるのですが理解を必要とする記憶には逆にアダになる可能性があるのです。

 

僕も気付かないときは無尽蔵に記憶してしまって大変でした(笑)

 

だから僕は記憶術を使う場合には内容によっては、まずは最初に覚えるものをまとめてから記憶をしていました。

 

 

ユダヤ式記憶術は右脳と左脳を使う記憶法

 

たぶん、これらのいくつか記憶術を勉強された方ならばこの弱点はわかるはずです。

 

よく、記憶術は右脳を使っているといわれるのですが

右脳を使うと大量に記憶をすることができますが

理解はできないのです。

 

しかし、両方をバランスよく使うのがベストです。

 

実際、記憶術をやっている講師の人とかはあまりにも膨大に瞬間で記憶ができる分。

 

意識して覚えないと普段から大量に覚えているので・・

 

意識せずに重要な情報だけを引き出すのは大変。

 

といってました。

 

そこで、ユダヤ式記憶術に関して読者さん何名かから相談をもらって実際に試してみたのですが、やってみると正に右脳と左脳の両方をバランスよく使って覚えられます。

 

通常の記憶術も使わないわけではないのですが最大の違いは右脳特化しすぎていない。

ところですね。

 

 

 

ユダヤ式記憶術と記憶術の決定的な違い

 

先ほども言ったようにユダヤ式記憶術は通常の記憶術と違って右脳特化ではなく両方ともバランスよく使う手法です。

 

その最大の違いは、「理解」です。

 

つまり

ユダヤ式記憶術は、ただ覚えたいことを記憶するだけでなく
記憶を理解し、それぞれの記憶と関連付けるよう
頭の中で結びつけながら覚えていく記憶術なのです。

理解をするためにはこの「関連付け」が非常に重要になってくるのです。

そのためにこの教材では
「生命の樹」というものを基本的に使います。

この生命の樹とはカバラ思想を広く伝えるための体系図のことで
これを用いることで、新しい記憶を体系化して脳にインプットし
理解という鎖でそれぞれの記憶を結びつけながら覚えることができます。

そうすることで

記憶を忘れにくくするだけでなく
万が一忘れた時も思い出しやすい記憶として
脳にストックすることができます。

他の記憶術というのは、頭の中に入れやすいよう関連のないものに暗号化してインプットするやり方が主流です。

極端な言い方をすれば“簡単な丸暗記の方法”ともいえます。

それに対してユダヤ式記憶術は左脳の働きを駆使しながら覚えていくため
記憶できる量が増えるだけでなく理解力も高めることができるのです。

 

実際、僕が仕事などでに使っているのはこのユダヤ式記憶術です。

ユダヤ式そのままで使っているというより“概念”を使ってますが、この概念と右脳型の記憶術を併用することによって本当に忘れない状態をつくることができました。

 

ユダヤ式記憶術の3つのメリット

 

ユダヤ式の記憶術はこれまでお話したとおり「記憶」と「理解」の両方が必要な人にはとにかく向いている記憶術です。

 

どちらかと言えば日本人に向いている。

 

と僕は思います。

 

なぜなら、日本人はオタクっぽさや研究が好き。

とにかく深く知る事に興味がある人が多いです。

 

とにかく覚えりゃいい。

 

というのはあまり好きではないかなと。

 

このユダヤ式記憶術というのは例えば歴史で織田信長を覚えようとしたときに。

 

「織田信長」

 

という名前を普通に覚えるだけではすぐに忘れてしまいますよね。

そこで織田信長を理解するために様々な背景に触れる必要があります。

 

例えば

・桶狭間の戦い
・尾張出身
・楽市楽座
・明智光秀
・本能寺の変
・安土城

などなど、そこで起こった出来事ややった事なども関連付けていくことによって織田信長の生きざまみたいなものに触れる事によって記憶はより強化されるわけです。

織田信長を理解する事で他の人物や戦いなども関連付けて覚えるわけです。

最初はとりあえずやらなきゃいけないから覚えていた。
でも、関連付けて覚えていくことで興味をもってきた=楽しくなっていく。

こともあるはずです。

記憶の整理になるのでピンポイントで思い出しやすいです。

覚えたものを思い出せないのは単純に記憶が脳の中で迷子になっているからであり記憶が孤立している時に起こる現象です。

しかし、理解によって他の記憶と関連づければ記憶が孤立することがなくなるため、すぐに記憶をひっぱり出すことができます。

また、1つの記憶だけ忘れてしまっても関連された残りのワードから追ってくことができるため簡単に思い出すことができます。

「先週の晩御飯なんだった?」・・思い出せない。
「先週誰と何していた?」→「晩御飯なんだった?」・・・思い出せる確率があがる

というように。

そうやって考えるとユダヤ式記憶術というのは・・・

 

  • 記憶だけでは対応できない資格や教科に向いている
  • 長期的に覚えて起きたい事や大量のまとまったものを覚える事に向いている
  • 深い知識を手に入れる事ができそのジャンルに興味や関心をもてる。

 

というのが最大のメリットだと思います。

 

ただ単に覚えたい!今すぐ覚えたい!ちょっとの間覚えておけばいい!

 

というのならば通常の記憶術でもいいかもしれませんが、どうせ勉強するのならば長く記憶にとどめておきたいと思うのならば、そのジャンルをもっと楽しく勉強したいと思うのならば・・・

 

ユダヤ式記憶術はあなたのためのものです!と言えるでしょう。

 

ただ、当然ですがユダヤ式記憶術にもデメリットがあります。

 

 

ユダヤ式記憶術の最大のデメリット

 

それは、言うまでもなく「理解」をはさむことによってどうしても「記憶するのが遅くなってしまう」ことです。

 

ユダヤ式記憶術は右脳だけの記憶術ではなく両方使いますから・・・

 

当然脳機能から考えて遅くなります。

 

しかし、遅いと言っても記憶術。

 

あくまで遅いの基準は30分で3000語を覚えるような記憶術と比べて!です。

 

見たものを瞬時に覚える!というのはできません。

 

当然ですがあなたの普段やってる勉強法よりもずっと早く覚えられるのは間違いありません。

 

しかも、こういった理解をして覚える手法は理解を深めるほど他のジャンルも簡単に深く理解して覚えられるようになって年齢を重ねても忘れない覚え方が身につく。

 

という特徴があります。

 

そもそも資格試験や受験で通常の記憶術くらいのスピードで覚える必要はありませんしね。

円周率などの丸暗記しか方法がないものを覚えるのには効果は薄いですが、少なくとも普通に暗記するよりは圧倒的に短時間で覚えることができます。

問題なんかないと思います。

 

更に理解を深めてくれるのでありとあらゆる資格や教科に適応した記憶術だと思うのでこれだけマスターしておけば自分でどのようにも使いこなすことができるでしょう。

 

 

 

 

最後に…

 

多くの記憶術は、右脳を活性化させて覚えるため
活用しやすい教科とそうでない教科に別れます。

しかし

ユダヤ式記憶術は、右脳だけでなく左脳も使って
論理的に覚えるもののため、使い方次第では
どんな教科にも対応が可能です。

特に国語や数学といった記憶術が使いづらい教科でも
この記憶術をマスターすることで論理的に考える力が
身につくため、自然と成績も上がっていくはず。

もちろん、社会・理科・英語などの
暗記がメインとなる教科にも良い影響を与えるでしょう。

世間でイメージされている記憶術とは異なる方法のため
マスターするのに多少時間がかかるかもしれません。

ただそれは、どの記憶術にもいえる事ですし
ラクして身につくような記憶術などないですから
最初は少しガマンしてでも努力する必要はあります。

どちらかというと

このユダヤ式記憶術は勉強に大切な頭の使い方を
教えてくれる教材という印象を受けました。

そういう意味では、記憶力以外の部分に悩みがある人にも
手にとってもらいたい教材だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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